
持続可能という言葉は、単に都市における流行語ではない。StormCon(Stormwater Pollution Prevention Conference 雨水汚染防止会議)という、雨水汚染を防止する団体として、世界でもっとも大きなものがある。この団体は、都市の直面する様々な雨水問題を注意深く検討するという点で、他の組織と一線を画している。
彼らは、毎年、自治体の雨水管理者、工学技術顧問、役人、流域管理の専門家、および他の雨水と表層水の水質に関連する専門家たちが直面している現在の需要を会議の小冊子にまとめ、その効果を計っている。
賢い成長の実践と持続可能性は、いつでも焦点となるものである。
この団体では、構造的あるいは非構造的な最良管理実践(BMP)と、低影響開発(LID)技術を学べる、最も広範なコースを開催しているが、参加する人々は年々増加傾向にあり、国中の市職員と話し合うための意味あるフォーラムを供給することでもよく知られている。ここ数年の最も包括的な会議は2つあり、そのどちらもが、BMP事例分析と低影響開発をテーマとしていることは、意外なことではない。大部分の会議出席者がアメリカの最もグリーンな都市からの参加者であることも意外なことではない。
それだけ、BMPと低影響開発には需要があるのである。
最もグリーンな(環境に優しく安全な)アメリカの都市はどこであろうか?
SustainLaneの最近の年次報告によると、それは、ポートランド(OR)であるという。
SustainLaneというインターネット会社は、健康と環境問題を主に扱う会社であるが、そこが、空気の質や水質、交通混雑、公共輸送、土地利用、グリーンビジネス活動、環境政策などからなる16のカテゴリーに対する評価を用いて調査した結果、ポートランドを50の米国の大規模都市のうちの最もグリーンな都市に格付けした。なお、ポートランドがランクインしたのは、初めてのことである。
以下に、アメリカのグリーンシティのトップ10をあげる。()内の数字は、2006年のランキングである。
1) Portland, OR (1)
2) San Francisco, CA (2)
3) Seattle, WA (3)
4) Chicago, IL (4)
5) New York, NY (6)
6) Boston, MA (7)
7) Minneapolis, MN (10)
8) Philadelphia, PA (8)
9) Oakland, CA (5)
10) Baltimore, MA (11)
同様に下位のリストもあげておく。()内の数字は、2006年のランキングである。
40) Nashville, MN (42)
41) Arlington, TX (41)
42) Long Beach, CA (30)
43) Colorado Springs, CO (26)
44) Indianapolis, IN (45)
45) Virginia Beach, VA (48)
46) Memphis, TN (43)
47) Las Vegas, NV (27)
48) Tulsa, OK (40)
49) Oklahoma City, OK (49)
50) Mesa, AZ (47)

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- BMP&低影響開発(LID)のアメリカ・グリーンシティの格付け
- 報告書(持続可能な敷地イニシアチブ)
- 低影響開発国際会議2008のお知らせ(英文)
- 低影響開発における都市+住宅の雨の庭
- 低影響開発とは何か
- なぜ低影響開発が必要なのか
- ランドスケープにおける低影響開発の意味
- 低影響開発のキー戦略
- 低影響開発の実践的手法
- 低影響開発の仕組み
- ワシントン州の事例
- 低影響開発の事例:ペンスウッドビレッジ
- ランドスケープ的バイオレメディエーションの研究
- 低影響開発のバイオ処理機能
- バイオレテンションの設計指針
- バイオレテンションによる都市緑化
- バイオレテンション技術の流域に対する利益
- 表面流出量とタイミング
- 持続可能な米国の再考
- ネポンセットの新しい光


