雨水タンクとは、空から雨を集めて水道料金を節約する方法である。
庭で使う水を節約するには雨水タンクを設置する
ガーデナーならば、庭で使う水を可能な限り節約したいと、一度は思ったことがあるかもしれない。そして、その解決策の1つは、雨水タンクを建物から伸びる縦樋の下に置くことである。
縦樋はタンクに合わせて調整する
つまり、それだけでこの悩みは解決される。雨水タンクというのは屋根からの雨水を集めて貯えるシンプルな構造であり、置くだけでよいのだ。もっとも、縦樋の方は、既存のものをそのまま使うのではなく、内側にスクリーンを貼り、そこを通って雨水をタンクへと導くようにしたり、また、タンクの設置場所に合わせて長さを調節したりした方がよい。そして、こうして集めた雨水は飲用には適さないが、タンクの出水口にホースを接続するだけで、庭にそれを撒くことができる。なんとも簡単なシステムである。
雨水タンクを購入する前の注意点
雨水タンクを設置したいと思うのならば、完成品は、通販やハードウェアショップ、ガーデンセンターで購入することができる。その際に注意をしたいのは、今では多くの地方自治体や政府関連団体(環境教育に関わる非営利団体など)による雨水タンクへの助成金制度がある点である。ゆえに、地元の助成金制度の有無や条件などをあらかじめ調べてから、購入することをお勧めする。
雨水タンクをDIYする
助成金などがない場合、もしくは多少の見た目を気にしないとか腕に覚えがあるのならば、完成品を購入しなくともドラム缶その他の材料を雨水タンクとして機能させることもできる。多少のDIYの心得があれば、これは比較的簡単にできることで、しかも安価である。
雨水タンクは水を節約するのか
実際のところ、雨水タンクはどのくらいの水を節約してくれるのだろうか。日本ではなかなかこうした事例がみつからないのだが、米国の場合、雨水タンクが頻繁に使用されるならば、夏の時期平均すると1,300ガロン(約4,900リットル)の水を節約できるというEPAの試算があった。
次に、雨水タンクを最大限に活用するためのヒントを下に挙げる。
雨水タンクを最大限に活用するためのヒント
- タンクはコンクリートブロックあるいは頑丈なプラットフォーム(台座)を用いて地面から離して高さを出すと良い。これにより重力を利用して、水を庭へ送ることができるようになる。
- 定期的に樋を掃除して、タンクにゴミが入らないようにする。
- 樽の取水口は、細かいメッシュスクリーンで覆う。そうすることで、ゴミが中に入らないようにし、また、蚊や他の生き物の発生や進入を排除することができる。
- 樽に貯まった雨水は1ヵ月以上そのままにせずに、できるだけ早く使うようにする。次の降雨時には空になっていて、再び雨水を貯められるようにすることが重要である。樽の中で藻が繁殖している場合は、酢を大さじ1杯混ぜる。
- 寒冷地では、使わない時期は樽を倒して乾燥させ、清潔に保つようにする。
- 透明のシーラント(密閉剤)アクアリウムコーキング(すきま漏れを防ぐコーキング剤)で小さな漏れを修復する。
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