雨水管理:雨のつながりをデザインする

雨水を樽やタンクに貯めて再利用することも雨水管理の一部であるがすべてではない。特に、低影響開発の場合、それは統合的雨水管理と定義されるとおり、多層的な雨水の管理が求められる。下にレインチェーンと呼ばれる模式図を提示する。レインチェーンとは雨のつながりである。それは大地のつながりゆえに、生じるものともいえる。大地がひとつであるように、あちこちに降った雨も互いに影響を及ぼしあう。

 

敷地の開発によって、それまであった雨のつながりが破壊されてしまう。その鎖のひとつひとつを再びつなげながら、元の形にできるだけ近づけるように雨水管理をデザインしなければならない。

 

この雨水と環境のインタラクティブな関係をよりプラスのものにすることが、ランドスケープアーキテクチャーには求められている 。

rainchain

レインチェーン模式図 (クリックで拡大)