公開日 2008年12月23日 最終更新日 2016年5月2日
バイオレテンションセル(装置または施設)とは低影響開発を代表するものであるが、どのように設計したらよいのであろうか。下に、バイオレテンションセルの設計指針を簡単に表にした。
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バイオレテンションセルの設計指針
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集水域 ● 8000~12000平米未満に制限する。 ● 望ましいのは1エーカ未満。溜池の深さ ● 1時間に少なくとも5cmの速度で浸透する土壌では最大15cmの深さを推奨する。 ● 浸透率が低かったり、より小さい集水域と合流するなど高い水圧負荷のかかる土壌では、最大7.5cm~10cmの深さを推奨する。 ● ろ過増進のために砂質土や暗渠を用いる場合は、さらに溜池の深さを深くする。 ● 緑地が限られている場合は、集水域が1000平米未満ならば深さを30cmまで深くした方がよい。 ● 溜まった水はいかなる場合も、降雨後4~6時間で排水されるべきである。 植物
土壌 |
マルチ ● 最大で深さ5~8cm。 ● 新鮮な材料を使用。 ● 一律にマルチングし、樹木の根元近くには積み上げない。 ● 芝生の刈草は利用しない。地下水 ● 装置下の地下水面は少なくともそこから60cm低いこと (または暗渠を用いてもよい)。 勾配
汚染物質
暗渠 |
表面流出 ● 商業地や公共用地に設置する場合、集水域はかなり不浸透性である可能性が高いので、オーバーフローの設計が必要である。流入 ● 不浸透性の集水域からの表面流出をバイオレテンションセルへと導くには、特別の設計配慮が必要である。 ● 水は、うねを持つはめ込み式デフレクター・ブロックを用いることで、バイオレテンション域へと迂回する。 ● 縁石のない舗装域でも、プレキャストの車両止めを舗道周囲に沿って置くことで、バイオレテンション域を保護することができる ● 駐車場からの表面流出水は、戦略的な場所で駐車場に組み込まれる植栽地と砂利トレンチの使用によって捕らえるようにする。 ● 不浸透の割合が高い集水域では、集水を分散する技術を使う。 ● 流入が3cfsを上回るとき、デザイナーは浸食の可能性を査定しなければならない。 位置 |
-元記事:2008.12月投稿 本サイト再掲2016.5月-
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