都市における雨の庭の設置を推進する

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住宅地の一角に設けられた雨の庭TM

 

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雨の庭TMは上の図のようなシンプルな構造である。知識があれば自分でも作ることができるだろう。敷地の大きさは選ばないものの、比較的小規模の敷地に向いている。大抵の土壌に設置できるが、重粘土質の場合、排水が悪いので雨の庭TMに向かないことがある。ただし、地域によっては粘土質土壌に設置しても不都合はないという報告もあるため、粘土質土壌についてはより多くの事例の収集が必要と考える。雨の庭TMで求められる排水は、通常考えるよりもゆっくりとした排水であるが、設置にあたり、浸透性の調査が必要なのはいうまでもない。ケースバイケースで対応すべきである。

 

 

都市における雨の庭TMは小さなダムである。それは雨を河川や海洋へと押し流す前に陸地にて水循環の中へ戻す。その他、生物生息地を提供したり、計画の仕方によっては美観にも貢献する。

 

 

唯一設置ができないのは傾斜面である。傾斜面には雨の庭TMは向かない。この場合は、ウィープガーデン(滴る庭)を設置する。

 

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