森林地の新たな経済的効果を考える

土地のさまざまな使い方がある。従来の木材を生産することから娯楽やレクリエーションへ。それは地域経済の活性化にもつながる。以下は土地利用の新しい方法についての研究事例である。

 

 

クースベイ・ピュー慈善財団によって委託された新しい研究は、米国土地管理局(BLM)が自らが管理する土地で行う「静かなレクリエーション」の経済的価値を売り込んでいることを示している。いわく、その価値は他の商業収入に匹敵するとのことである。

 

エコノースウェスト社(ECONorthwest)の指揮の下、米国土地管理局は、管理する土地での静かなレクリエーションについて研究した。その『2014年の経済貢献』報告書は、静かなレクリエーション(簡単に言えば非電動式のレクリエーション)活動の背後にある経済的価値に焦点を当てた初めての研究である。

 

 

エコノースウェスト社のシニア経済アナリストかつ首席研究者であるクリスティン・リーは、この研究は、静かなレクリエーションが地域経済に及ぼす影響を初めて定量化したものであり、また、その際に周囲に発生する経済的支出として数十億ドルを示した知見も有意であったと述べた。

 

 

「この研究は、土地管理局が管理する土地が、何百万人もの人々が享受できる非電動式レクリエーションの機会を提供するだけでなく、そうしたレクリエーションが行われることで地元に経済機会を提供し、米国経済に何十億ドルという恩恵をもたらすことを示した」

 

 

米国土地管理局は、全米で2億4640万エーカーの公有地を管理するが、そのほとんどはアリゾナ、カリフォルニア、コロラド州、アイダホ州、モンタナ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ワイオミング州、アラスカ州といった西部11の州にある。

 

2014年の統計では、これらの土地を人々は6000万件以上訪れた。そのうち、キャンプや狩猟、ハイキング、釣りなどの非電動式レクリエーション活動が目的で訪れたのは、3800万件であった。このような静かなレクリエーション活動を目的とした土地の訪問は、敷地全体への影響として2.8億ドルの支出をもたらし、敷地の半径50マイル圏内には総直接支出約18億ドルが発生し、州と国の経済を回し、従業員の給与、賃金、給付は8億ドルとなった。

 

米国土地管理局が管理する土地のうちの1570万エーカーを占めるオレゴン州では490万回の訪問があり、全体支出として2億1400万ドルの影響がもたらされた。レクリエーション地から半径50マイル圏内で発生した総直接支出は1億8500万ドルにおよび、静かなレクリエーションに関連した従業員の給与、賃金、給付は7000万ドルとなった。

 

 

「アウトドア業界からみると、土地管理局が管理する土地は、顧客たちが創り上げていく場所として、また、良い従業員を誘って維持するための生活駆動体の重要な品質として、経済に対する将来への投資を表している」とは、保全連合のエグゼクティブディレクターであるジョン・スターリングの言葉である。

 

 

全国での一般的レクリエーションは、米国土地管理局が管理する土地上では41664件をサポートしており、そのうちの24830件は静かなレクリエーションの結果としてサポートされている。オレゴン州では2322件がこれらの土地の静かなレクリエーションの結果としてサポートされている。

 

 

ピュー慈善財団のウエスタン・ランド・イニシアティブのディレクターであるケン・レートは、上の研究は「静かなレクリエーションがどのくらいの金額をもたらすのか」を知るために委託されたと述べた。レートは次のように述べている。

 

 

「おそらく土地管理局の管理する土地から流れる金は、石油やミネラル、飼料やオフロード車の使用といった従来の形態から外れたものだろう」

 

 

2014年に、米国土地管理局の管理する土地で算出される木材と非木材製品の売上高は、ちょうど5800万ドル以下であった。この売上高の大半はオレゴン州で生じたが、およそ 5460万ドルにのぼる。そしてオレゴン州の売上高のうちわずか$30,056.18ドルが、カスケード西部から得たものである。ディレクターのケン・レートは「静かなレクリエーションの生み出す経済価値」が、土地管理局内において一定の地位を確立することを望んでおり、それは土地管理局が資源管理プロセスを評価するとき、おそらくこの「静かなレクリエーション」の用途を認識し、それからは適切にその価値を護ろうとするように動くだろうと述べている。

 

「何十年もの間、土地管理局が管理してきた土地は、エネルギー開発事業者や鉱業事業者、牧場主にとってみれば宝が埋蔵された土地であった。しかし、それ以外の価値があるとは誰も考えもしなかったんだ。ゆえに他の人々にはほとんど関心を持たれてこなかった」と、レートは語った。

 

 

「土地管理局による責任とバランスの良い管理は、基礎的で持続可能な欧米の経済そのものであり、静かなレクリエーションは、西洋社会の農村部のにとって経済利益が実証された重要な諸用途のひとつであると考えている」

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