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ゼリスケープはなぜ生まれたのか

 

 

ゼリスケープはアメリカ中部のステップ気候帯、コロラド州で生まれた。ここは、4月が日本の梅雨の時期に当たり、真夏の7月〜9月にはほとんど雨が降らないため、、水源が枯渇するほどの渇水もしばしば発生する。

 

給水制限

1981年に、コロラド州の州都であるデンバー市で、水道局とランドスケープアーキテクト、大学研究機関、ナーサリー、ガーデンデザイナーらが参画して水資源保護のための共同専門調査団が結成されるた。ランドスケープ産業界と水道局の官民が一体となって、水の使用量の低減に本格的に取り組むことになった。その理由は、真夏の時期の灌水使用量が、年間の水の総使用量の約3割を占めることにあった。

 

 

デンバーウォーター(水道局)が,2003年初夏に
新聞にだした節水を呼びかける広告。水やりを、
毎日でなく隔日に、さらに、使用が集中しないよう
に地域によって使う曜日を分けて指定している。

飲み水が不足するときに庭に水やりをすることはできない・・水道局は、渇水期のランドスケープでの灌水の使用制限を宣告した。(左図参照)

しかし、実際に給水制限が実施されると、庭以上に深刻な打撃を受けたのは、植物生産者などのランドスケープ関連業者であった。その結果、水道局、ユーザーに加え、ランドスケープに関わる専門家も真剣に水保全を考えるようになり、最低限の水使用で街並みの景観を保持し、ガーデンの素晴らしさを享受するにはどうしたらよいのか、その方法の確立を誰もが模索しはじめた。生産者は自助努力で、乾燥に強い品種を探し始め、デザイナーは、デザインで問題を解決しようとする・・・この流れは、やがて、1986年に非営利組織であるナショナル・ゼリスケ一プ評議会/(The National Xeriscape Council, Inc.)を設立させ、2003年にコロラド・ウォーターワイズカウンシル(Colorado Water Wise Council)というあらゆる分野での水保全に取り組む組織設立につながった。

 

どの地域でも水を大切に使おうとする意識は大切で、この認識はアメリカ全土に広まっている。これは灌水が一般の装置として広く普及していることと無縁ではない。

他の地域では、ゼリスケープという名前を使わずに、ウォーターワイズ、スマートウォータリング、と呼ばれることが多い。

ゼリスケープ、日本では馴染みのない言葉であるが、私たちも水の有効利用を推進したいと思い、この言葉を使用している。


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