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高性能な灌水技術が増えるにつれて、どのような技術が「スマートな灌水技術なのか」ということを巡って、潅水器具市場の混乱が若干引き起こされる。
そこで、こうした技術が標準装備されない間も、ユーザーの水効率を達成するのを保証するために、水と潅水産業の代表者による国際的な共同発議が2002年に出された。

スマートな技術の適用を通して、水効率を達成する方法については、これらのグループによる教育を促進することに加えて、スマートウォーターアクティヴェーションテクノロジー(SWAT)発議は、スマート技術に対する均一な基準を開発することを求めている。

コントローラで制御される気候と土壌水分センサーに対する試験プロトコルの開発と完成は、現在までの共同の成果のひとつである。

カレン・ガズーサンアントニオ水システム保全局(SAWS)ーと灌水協会のSWAT委員会のメンバーである市は、技術を購入しようとしている人々にとって、均一な基準は何物にもまさる、という例を引用する。ある開発者は、最近、環境に優しい開発市場のための、新しい分譲地における水保全用備品や技術、ランドスケープを設置することによって、水節約近隣プログラムやSAWSの水節約家庭プログラムを固守するために、SAWSとともに働いていた。SAWSは、開発者にスマートコントローラのガイドラインに合致したSWAT委員会の後援で試験されたコントローラのリストを供給し、ユーザーが旱魃規制を遵守できるようにする。これらのガイドラインは、灌水のスケジュールや作物蒸発散量を計算するための常道として、基礎に気候学のデータを要求する。SAWSが建築仕様を見直したとき、しかしながら、リスト上のコントローラは、シンプルな雨センサーのあるもののみにされた。

「私は、職能としてのランドスケープ灌水の施工者がいかに我々の意図を誤解していたのかを知って、本当に驚いた。」「気候の知識を装備しているコントローラを使ったほうがいい。」と我々が言ったのに、彼らは「ああ、彼女は雨センサーのことを要求しているのだな」と思っていた。「職能の皆さんは、コントローラが処理するデータの範囲は、雨に限らず幅広いのだということを知るべきだ。」とガズは注意を促す。

「私たちは、恐らくこれは施工業者を教育する観点から働くことが求められているのではないかという疑問を持っている。」とはガズの言葉である。

ひとつの結果として、SWATは委員会は各コントローラの採用する技術についての詳細な情報を提供するために、SWAT性能報告を開発した。
これは、SWATのウェブサイトにて利用できる。「それらは同じフォーマットを用いたので、我々は、人々が混乱することなしに、情報に基づいた選択を行うことができると望んでいる。」と、彼女は付け加えた。「我々は、これがあれよりいいなどとは言わないようにした。ここには多くの選択肢がある。という訳で、これは素晴らしいことではあるけれども、他方、混乱の元にもなるだろう。」

 

水保全のAからZ

新しい発行物、団体、研究などすべてが、水保全を以前にも増してより詳しく専門知識の溢れたものへと育てあげた。我々は皆、まだなすべき重要な仕事が数多く残されていることを知ってはいるが、日々広範囲にわたって、各種水保全の情報が豊かになってきているのは、疑いようのない事実である。

1980年代に、元々のアメリカ利水業者協会(AWWA)の計画した水保全マニュアルから、1992年のエネルギー政策法は作り出された。それは地域レベルでの成功によって、国家規模のものとなり、アメリカ地質研究所が人口増加に関わらず、過去10年における自治体と産業用途に対する水の使用中止の低下を文書化したのである。
地元規模から全米規模までのデータをみれば、水効率とその経済的健全さは両立するものであることが示されている。

 

組織

新しい今年は、水効率同盟の年でもある。

水保全の専門家は、何年もの間、米国内でスマートな(賢い)水の使い方を実践するために、組織を作り、全米規模で基準や研究、支持を促進することを望んだ。当該組織は、シカゴに拠点を置くAWEとして知られているが、現在は、過去以上に賢い水利用に関心を持つ広範囲なプロの集団である。国中で開催される円卓会議には、水の供給者や政府官僚、灌水や揚水産業界の代表、環境利益団体などから大きな関心が寄せられている。

また、成功する財政や運営の秘訣についても、多くの情報が利用できる。

州レベルで地域の努力を促進するための保全と効率を追求する同盟は、数多く設立されている。もっともよくできていて生産的なのは、カリフォルニア都市水保全会議(CUWCC)である。水保全問題の幅広い範囲の上で繰り広げられるそのリーダシップと情報を共有したいという意欲は、カリフォルニアだけでなく、国中でももちろん、保全プログラムに対するかなりの追い風となった。

 


 

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