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庭を改造する


必要な場所では水をやり、不必要な水の消費は無くす

水の視点から、もう一度あなたの庭を見直してみる

 


問題点 解決策

家庭での水使用の50%が庭で消費される

花壇の植物が根付かず、枯れてしまう

植えたばかりの樹木の水やりが気になる

水やりがめんどうである

灌水システムを設置する

マイクロ潅漑システム(ドリップ灌漑システム)は低圧で水を節約する。

芝刈りが難しい場所や、水やりが難しい場所に芝生を植えている 芝生に替えて、地被植物を植える。

芝生の水やりがめんどうである

芝生に水をやらなかったら枯れた

スプリンクラーを付ける

スプリンクラーが芝生だけを潅漑するよう調整する

あらゆる植物と同じようにゼリスケープTMプランツも活着までは多くの水を必要とする

 

庭を調査する

潅漑やメンテナンスをするのが難しい芝生のエリアを見定める。次のような場所である。

・フェンスや塀にそった場所

・水が流出する斜面

・他の場所に水をかけずに潅漑するのが難しい場所

・住宅と道路の間の狭い場所

・大抵のスプリンクラーの散水パターンに当てはまらないような、不規則な形の芝生

スプリンクラーがある場合は、それを作動させて水がどこに散水されているか観察する。できれば、コップなど円筒形の容器をあちこちに置いて10分後の水深を測定する。もし他のエリアほど水がこないエリアがある場合、そのスプリンクラーは、水を偏って散水している。ランドスケープに均等に潅漑できるようにするには、メンテナンスもしくは修理が必要である。この他、スプリンクラーの問題でよくあるのは、ノズルが合わないとか、同一のゾーンにスプレー型と回転式(ローター)の両方が設置されているといったことである。さらに詳しくは、住宅潅漑システムの操作とメンテナンスを見る。

スプリンクラーヘッドがコンクリートやハードスケープ表面に散水しているならば、植物のみを潅漑するように調節する。木のフェンスに散水していると、フェンスに見苦しい水のシミがつき急速に劣化をもたらし、代替コストを増加させる。フェンスの近くに置かれているスプリンクラヘッドは置き直して、水がフェンスではなく植物の方向に散水するようにヘッドを動かすか、ドリップ(マイクロ灌漑)に切り換える。

斜面、特に南と西に面して露出しているところは、表面流出と蒸発で水を無駄にしている。斜面でなくとも、南や西向きのところでは、日中の蒸発量が多い。このときの水やりについては、灌水タイマーを循環・浸透潅漑ができるものにすると、灌漑の問題が解決されることがある。こうしたエリアはまた、露出に耐えて少ない水で成長する多年草や地被植物のエリアへと変換するのもひとつの方法である。そうすると斜面での危険な芝刈りをやめることができるので、メンテナンスもより簡単になる。灌水はドリップ(マイクロ潅漑)ならば、より長い時間をかけてゆっくりと灌漑するので、水の流出を最小限にする。別案としては、段丘を成形するのもよい。土地を人為的に盛り上げたバームもまた、スプリンクラーからの流出により水を無駄にする。バームを潅漑するのにより適した方法はドリップ(マイクロ潅漑)である。

幅2.4m以下の狭いエリアは有効に潅漑するのが難しい。大きさに従って分類すると、不規則な形状のエリアは、スプリンクラー潅漑のパターンに合わせて、再度形づくられるべきである、変わった形のエリアは、ドリップ潅漑かゼリスケープ植栽、もしくはハードスケープに切り替える。

子どもの遊び場やペットの運動場のような庭でよく使うエリアについては再検討する。これらのエリアは、芝生がもっとも良くあるデザインだが、芝生はすり切れてしまうことがある。ブルーグラスは、すりきれ耐性がもっともある芝生の1つで、バッファローグラスのようなゼリスケープ向きの芝生は、すりきれにあまり強くない。耐乾性の芝生は、少ない水でゆっくり成長するため、すり減ってしまっても代替がきかない。芝生のすりきれ耐性と耐乾性をあわせて考え、灌水の便も考え、結論をだすようにする。他方、庭であまり使用しない場所は、少ない水で済む潅木のボーダーや花壇、地被植物に切り換える。芝生通路がすりきれているなら、踏み石や敷石に変えたほうがよく、その周りには、矮性の地被植物を植えることにする。
樹木や建造物が落とす濃い陰のために、植物の生育が不良なエリアを探そう。そこには植物が生えているかどうか。発育不良の植物をそのまま陰地で維持するよりはむしろ、代替案として耐陰性の地被植物を植えて、土壌はマルチングをし、乾燥を防止する。もし位置的にふさわしければ、テラスまたは高床式のデッキを設置する。

芝生はよく考えられて配置されると、ランドスケープにおいて重要な役割を果たす。例えば、芝生は土が大気や小川、住宅の中へと移動するのを妨げる。芝生は雨水流出にとってもっとも良いフィルターで、水から汚染物質をこすり落とす。それは他の植物にとって良い土壌を構築し、都市の防火のもっとも良い方法の1つである。