雨水の利用を始めようという人に、誰もが思いつき実行しやすい貯水利用について紹介する
貯水利用の目的
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水の消費量を節約し、上水道の利用を減らす。
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雨天時に下水管へのオーバーフローを減らす。
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洪水を抑制する。
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水源に入る汚染物質の量を減らす。
貯水にあたって知っておくべきこと
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庭の灌水に使用する貯水には、建築的承認は不要である。
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庭の灌水だけでなく洗濯やトイレに雨水を供給するシステムには、建築的な承認や安全性への配慮が必要となる。
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公園や洗濯、トイレに雨水を供給する重力方式で本給排水系統との接続には、逆流防止装置を備え建築的な承認が必要である。
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公園や洗濯、トイレに雨水を供給するポンプシステムで本給排水系統との接続には、逆流防止装置を備え建築的な承認が必要である。
健康に対する配慮
一般に、都市の上水供給域においては、飲料水、食品準備、台所とバスルームでは、上水道を使用すべきであり、それ以外の水の用途に対して、雨水を使うことにする。また、雨水の飲用については、災害非常時を除き、一般には行わないものとする。
普通の家庭ではどのくらいの雨水を使用できるか
屋根からの集水で、家庭で使用する非飲用水のおよそ65%をまかなうことができる。
どれだけの雨量を集めることができるか
集水可能な雨の量は、集水する屋根の面積と地域の降水量によって決まる。この量は一般に、集水面積と年間降水量と流出係数を乗じて求められる。
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屋根集水による年間の雨水集水可能量
例:
*流出係数は集水場所により異なるが、屋根の場合は一般に0.85～0.95を用いる。 |
これは雨水集水の可能な値であり、この1日平均500リットルという量のみを参考に、雨水貯留槽（タンク）を500リットルの容量にしようと考えてはならない。降雨パターンは一定でない。冬場は0が続くのに、梅雨でいきなり1000リットルということもありえる。雨水貯留槽の大きさは、この年間集水課の雨量を目安にその地域の降雨パターン（どの時期に雨が多く、どの時期に少ないのか）や、降雨強度（最大mmの降雨が降るとか、集中豪雨の平均とか）を交えて、検討する。（詳しくは、次のページの雨水集水システムの構成：４貯留槽を参照）
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