常盤だより vol.1            

常盤苦楽部の開設 07.08.29

北アルプスの麓、大町市常盤に来てから、しばらくの時間が経ちました。

古民家の改築と山のようにあった書籍も、少しづつ整理でき完成に近づいていますが、冬が来る前

に完全に終わらせたいと思いつつ、あれやこれやと夢ふくらみ手が休む日が続いています。


 

ここは黒部ダムまで18キロ、白馬に行くよりも黒部が近い。特に、朝焼け夕焼けの山々を見るた

びに、リュックを背負い北アルプスを散歩、と思うけれど、今までの都市生活で体力が衰えていた

ために身体がついていかない。そこでトレーニングを兼ね近場で沢登に川釣りを楽しんでいます。

釣竿に文庫本、お弁当にお茶・・・

のどかな休日を楽しんでいます。秋からは18年ぶりに本格的に登山を始め、北アルプスの全ての

山々に登る計画でいます。


 

さてそんな自身の近況とささやかなこちらでの経験を合わせ、このたび、都市生活者及びランドス

ケープアーキテクト、都市計画家、建築家、ガーデンデザイナー、研究者、学生、企業人などが、

自然と本当の意味で触れあう(現状の自然から学ぶ)機会を提供する、活動拠点をつくることにし

ました。それが常盤苦楽部(ときわくらくぶ)です。倶楽部をもじった名前ですが、漢字に意味を

込めました。一時を自然とあるいは他の人々と共有し、皆が次世代へのメッセージとして残せるも

のを見出すことが、私の願いです。(15歳以上であれば家族参加も可能。)体力に自信がある人も

ない人も、北アルプスの山々に登ったことのない人たちも、自然の散歩をお勧めします。また、趣

味の天体望遠鏡・観測機(PC連動プロ仕様)で満天の星を観測することもできます。詳しくはこ

の下の欄をごらんください。


 

山人 小出兼久
ASLA・ランドスケープアーキテクト

 

 概要

水・緑・土から気象とLID研究(灌水と雨水の活用の研究)を行う施設で語らうこと、山々を散歩しながら自然体験することを経て、本来のランドスケープの重要性を認識するために開設します。北アルプス山々のコースは初級から上級まで設けますが、まずは初級クラスからはじめ、都市では見れない高山植物や現状の解説を受けながら散歩し、健康とランドスケープ(オムステッド著『都市と山村』)を検分していきます。川釣はシーズン解禁時期により異なり、参考文献はアイザック・ウエルトン著『釣魚大全』です。

 費用

現地までの交通費などは各自実費負担。常盤研究ラボ内での宿泊は無料。但し、人数制限が有ります。参加費は食費として2食2500円前後を到着時にお支払いください。(夕食時のアルコール除く。入山時のおにぎり付。飲物、菓子は各自負担)。セミナー費用は不要(今年度)。温泉(30近くある隠し湯)を含む入浴料は各自負担です。事務所の研修及び旅行をかねて活用してください。

 日程

今年度はプレ開講として実施します。

<第1回目は10月中旬予定 (毎月第2土曜日入山予定)>
 集合:前泊金曜日夕方 入山:翌朝(土曜日)7時、日帰り散策。少人数制。
入山口までは車で移動します。
第1回は北アルプスの自然と紅葉と山菜料理と上手いそばを楽しみつつ、薪ストーブ火入れ式による事務所完成記念をかねています。

 ルート

初心者向き北アルプス登山コース:上高地・穂高
常盤発(前泊)―上高地(大正池)−田代池−田代橋―河童橋−明神までおよそ約6時間のコースで、のんびりと散歩します。下山後、温泉―勉強会―消灯。翌日日曜日朝の解散です。
解散後は、黒部ダム大町ルート、白馬、善光寺、諏訪大社など見学してください。

 その他

常盤研究ラボ来訪は、事前に連絡をお願いします。こちらはNPOが最低経費のみを頂いて運営する研修施設です。参加者はすべて自らの責任の下、行動していただけるようお願いします。

 交通

車の場合、金曜日の午後8時までに到着ください(東京から3時間30分程度要)。電車の場合、あずさ号新宿発で午後3時前後、新宿〜松本間を探してください。松本にて大糸線各停に乗換え、信濃常盤駅(無人駅)下車のこと。この駅まで迎えに行きます(連絡必要、歩いて2キロ。タクシーは要予約)。尚、午後7時以降のお迎えは飲酒運転になりますのでできません。また、名古屋、関西方面からの方は時間にゆとりを持ってきてください。


 用意する物

登山できる服装と靴、雨具(各自)など。詳しくは電話でお問い合わせください。

 

★ この倶楽部は正式には08年4月から定期的に始まります。★

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