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あらゆる植物と同じようにゼリスケーププランツも活着までは多くの水を必要とする
庭を調査する 潅漑やメンテナンスをするのが難しい芝生のエリアを見定める。次のような場所である。 ・フェンスや塀にそった場所 ・水が流出する斜面 ・他の場所に水をかけずに潅漑するのが難しい場所 ・住宅と道路の間の狭い場所 ・大抵のスプリンクラーの散水パターンに当てはまらないような、不規則な形の芝生
スプリンクラーがある場合は、それを作動させて水がどこに散水されているか観察する。できれば、コップなど円筒形の容器をあちこちに置いて10分後の水深を測定する。もし他のエリアほど水がこないエリアがある場合、そのスプリンクラーは、水を偏って散水している。ランドスケープに均等に潅漑できるようにするには、メンテナンスもしくは修理が必要である。この他、スプリンクラーの問題でよくあるのは、ノズルが合わないとか、同一のゾーンにスプレー型と回転式(ローター)の両方が設置されているといったことである。さらに詳しくは、住宅潅漑システムの操作とメンテナンスを見る。 スプリンクラーヘッドがコンクリートやハードスケープ表面に散水しているならば、植物のみを潅漑するように調節する。木のフェンスに散水していると、フェンスに見苦しい水のシミがつき急速に劣化をもたらし、代替コストを増加させる。フェンスの近くに置かれているスプリンクラヘッドは置き直して、水がフェンスではなく植物の方向に散水するようにヘッドを動かすか、ドリップ(マイクロ灌漑)に切り換える。 斜面、特に南と西に面して露出しているところは、表面流出と蒸発で水を無駄にしている。斜面でなくとも、南や西向きのところでは、日中の蒸発量が多い。このときの水やりについては、灌水タイマーを循環・浸透潅漑ができるものにすると、灌漑の問題が解決されることがある。こうしたエリアはまた、露出に耐えて少ない水で成長する多年草や地被植物のエリアへと変換するのもひとつの方法である。そうすると斜面での危険な芝刈りをやめることができるので、メンテナンスもより簡単になる。灌水はドリップ(マイクロ潅漑)ならば、より長い時間をかけてゆっくりと灌漑するので、水の流出を最小限にする。別案としては、段丘を成形するのもよい。土地を人為的に盛り上げたバームもまた、スプリンクラーからの流出により水を無駄にする。バームを潅漑するのにより適した方法はドリップ(マイクロ潅漑)である。 幅2.4m以下の狭いエリアは有効に潅漑するのが難しい。大きさに従って分類すると、不規則な形状のエリアは、スプリンクラー潅漑のパターンに合わせて、再度形づくられるべきである、変わった形のエリアは、ドリップ潅漑かゼリスケープ植栽、もしくはハードスケープに切り替える。 子どもの遊び場やペットの運動場のような庭でよく使うエリアについては再検討する。これらのエリアは、芝生がもっとも良くあるデザインだが、芝生はすり切れてしまうことがある。ブルーグラスは、すりきれ耐性がもっともある芝生の1つで、バッファローグラスのようなゼリスケープ向きの芝生は、すりきれにあまり強くない。耐乾性の芝生は、少ない水でゆっくり成長するため、すり減ってしまっても代替がきかない。芝生のすりきれ耐性と耐乾性をあわせて考え、灌水の便も考え、結論をだすようにする。他方、庭であまり使用しない場所は、少ない水で済む潅木のボーダーや花壇、地被植物に切り換える。芝生通路がすりきれているなら、踏み石や敷石に変えたほうがよく、その周りには、矮性の地被植物を植えることにする。
ひもと杭やガーデンホースなどを用いて、不必要な芝生に印をつける。鋭い角度や小さい敷地の芝生は、芝生でないエリアへはみだすことなしに水やりをするのが難しいので取り除く。 残しておく芝生にのみ灌漑されるように、散水システムを調整する。これは、全円から部分円へとヘッドのスプレー・パターンを変えることかもしれないし、または、水を非芝生エリアから離すために、ヘッドを新しい方向に向けることかもしれない。しかしながら、インラインの開閉弁の設置を必要とするか、あるいは全スプリンクラー系統の再配置を必要とする大改装をせざる終えない場合もある。また、もう一つの方法は、スプリンクラーパターンをガイドに据えて、スプレーパターンによってカバーされないエリアを灌水の必要ないエリア(舗装など)へと改造することである。 不必要な芝は剥がなくてもかまわない。簡単な方法は、活発に成長している芝生に除草剤(ラウンドアップやクリーンアップとして売られている)を施すことである。鋤を使って切り込みを入れ、残したい芝生と取り除きたい芝生を分ける。地下根を切断するときには、残す芝生の根に除草剤のスプレーがかからないようにする。 除草剤は慎重に用いる。隣接する芝生や他の対象外の植物に少しでも噴霧がかかると傷つけることになるので、低圧の大きな液滴になる種類のスプレーを携帯用のボール紙や金属でできた防御壁とともに使用する。もっと良い方法は、多くの園芸センターで市販されるウイックタイプのアプリケータを用いることである。適用は、使った後に雨が少なくとも8時間は降らないと確信できる時にだけにとどめ、その後7日〜10日待ち、次に代わりの地被植物や潅木、草花を移植する。 芝生を枯らす別の方法は、取り除きたい芝生を黒と白色の新聞用紙で包む方法である。新聞紙を芝生の上に少なくとも10枚の厚さで重ねて敷く。飛ばされないように、重石をつける。全部敷いたら飛ばされないように水でぬらす。こうしておくと、新聞マルチは芝生を窒息させる。数週後に芝生は枯れてしまい、新聞は土壌に有益な余分な有機物を作りながら分解し始める。 マルチをしようと計画している場所や、斜面に植栽しようとしているときは、枯れた芝生をそのまま残す。枯れた芝生とその根およびランナーは、新しい植栽が活着するまで土壌侵食を減らすのに役立つ。外観を良くし、かつ将来の雑草生長を抑制するためには、ウッドチップや樹皮チップなどのマルチを使って約10cmの厚さで枯れた芝生の上を覆う。除草剤を使うことで、マルチを通して発芽するどんな芝生や雑草にもハンデをあたえることになる。枯れた芝生は腐食するにつれて、土壌に有機物を与えるようになる。 花壇にしたいならば、枯れた芝生の下を耕作する。土と接触すると前述の除草剤の残留物は不活性化されて、直接の種まきがされる場合を除き、新しい植え付けを害しない。
ドリップ(マイクロ潅漑)システム ドリップもしくはマイクロ潅漑と呼ばれるシステムは、芝生以外のあらゆる種類の植物を潅漑するのに適した方法である。マイクロ潅漑システムは、低圧で水をゆっくりと出し地面近くで灌漑する。これは的外れな対象へ水をやらずに済むので、利水を減少させる。スプリンクラーとドリップ潅漑との境界は、マイクロスプリンクラーシステムも発達したマイクロ潅漑における進歩とともに、あいまいになってきている。マイクロ潅漑システムは、設置も調整も簡単であり、ほとんどの園芸センターで手に入る。このシステムでは、エミッターを使って植物に別々に水やりしたり、マイクロ・スプレーを使って植物群に水やりしたり、植栽の全長に沿って水がしみ出るテープを用いて水やりすることができる。また、植物の成長につれて、あるいは新しい植物の追加に応じて、システムを拡張することができる。
してはならないこと ひとつの潅漑ゾーン中に、水分要求度の異なる植物をひとまとめにすると、すべての植物の水需要を満たすことができないので、植物の生長が悪くなったり枯れたりする。よくある誤りは、低水使用植物である松と一緒にトウヒのような高水使用途植物を植えてしてしまうことである。同じ水分要求を持つ植物をグループ化して植えることを「Hydrozone」(ハイドロゾーン)という。そうすると、植物をベストな健康状態にするために効果的な潅漑ができる。 芝生のエリアを撤去しようとして、プラスチックシートと砂利、岩あるいは火山のシンダーで覆わない。プラスチックは水をはじき、不経済な流出を生じさせる。それらは、植物根への水と重要な空気の交換を妨げ、周囲からの蒸発を増やし、地温と気温を上昇させ、熱の蓄積により根に損傷をもたらす場合がある。 岩や砂利のエリアは、気温と地温を上昇させる傾向があるので、最小限の面積にとどめる。園芸センターで市販されている雑草防除シート(ジオテキスタイルシート)を使用する。この素材は水分浸透と空気交換を可能にする。その上をマルチで覆う。 岩と砂利の代わりに、ウッドチップや樹皮チップのような有機材料を用いる。こうした材料は、自然な外観を与え、雑草を食い止めると同様に水分を保持するのを助ける。水を節約するためにマルチは、織布シートと共にあるいは単独で使用する。岩は、ウッドチップや砂利では洗い流されてしまうような急斜面をカバーしなければならないときには使われる。このような場合には、自然河川にあるいろいろな大きさの玉石を使用する。岩壁を構築するのと同じやりかたで、雑草防除シートの上に岩を置く。
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