雨の庭:積水ハウス守山住宅展示場

 

雨の庭TM: 積水ハウス守山住宅展示場(守山市, 滋賀県2012年)

 

住宅の坪庭ほどのスペースに雨水を循環させる雨の庭TMを設計し総合監修した。こちらは面積の限られたいスペースに造ることのできる庭のモデルガーデンとして制作したもので、中心となるのは雨水による水景だが雨水がない時期のことも考慮している。ここで集められた雨はきれいなもので、金属製の複数の大きさの違う浅い水盤を流れて、循環する。余剰の水は浸透または植物に吸収され、蒸発や蒸発散により空気中へ放出される。豪雨時に溢れた雨は下水管へとオーバーフローする。

 

この雨の庭TMモデルガーデンからは、水エネルギーの利用を含めた雨水利用を行う雨の庭TMの役割(縦樋から庭へ導かれる雨水の汚染物質ろ過)の経緯が見て取れる。2012年8月27日には嘉田由紀子・滋賀県知事らによる視察が行われ、雨水の汚染評価モニタリングの実施状況や植物の選択の重要性、今後の課題や雨水活用計画などを小出兼久が述べた。

 

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造形物

浅い金属製の水盤が特徴的。白い石と木製のデッキ、植栽された緑と、色数は少ないが場所の景色を引き締めている。また、左手の緑の奥には近江名産の近江瓦を用いた照明を配置した。

 

植栽

地域の環境に合った植栽を行っている。落葉樹をメインにしてその周囲に常緑の下草を配置する構成は、大小の葉やテクスチャ、繁茂する姿などの差異を通して、透けて見える光景を大事に考えている。遠近感を考えた配置にすることで、デザイン的に実際の規模よりも庭を大きく見せている。また、水や土壌をきれいに保つ効果がある。