岡山ラボ:都市農業は転換点を迎えている

人は都会へと流れる。都市にはどんどん人が増え、自然がどんどん減っていく。身近な緑は姿を消していき、我々は花見や紅葉狩と称して行楽地まで出向かねば緑を堪能できない状況にある。これは日本古来の伝統で誇るべきものだが、一方で、昔から日々の暮らしの中に溶け込んでいた緑が減っている。このことを私は少し寂しく思う。

 

 

岡山は自然との触れ合いを実感できる、住むのに人気の地域である。ここでの緑が希少な物とならないうちに、それを育むことの大切さを一人でも多くの人と分かち合いたい。水の重要さについて話したい。これがラボ設立の動機であり、緑の基本は「食物」と「癒し」だと思っている。それに雨水管理という緑の機能性を発揮させた持続可能な環境を作りだすのが我々の使命なのだ。

 

 

JXDA岡山ラボラトリーでは都市農園を付設し、誰もが気軽に農業を楽しめる空間を創り出す。その区画は小さく、我々の一歩は小さなものかもしれないが、都市の農業とランドスケープアーキテクチャーに関する挑戦に、ぜひとも多くの方に関わっていただきたい。

 

 

世界の農業は転換点にある。それについて2014年に綴った資料をここに紹介しておく。

 

 

Vol.87   「世界の農業は転換点にある」(pdf)

 

(以下に冒頭を一部抜粋)2008年に、国際食糧政策研究所( IFPRI )の、エネルギー·天然資源委員会とその委員会の公聴会における米国上院の証言が記事に記載されていた。

記事の冒頭は、「世界の農業は転換点にある」と言う見出しで始まる。経済成長、エネルギー需要、気候変動などが農業の需要と供給の方程式を再定義し、食糧価格を加速する一因となっていると言う内容である。最初に、 バイオ燃料は、国家のエネルギー安全保障、エネルギー価格の高騰、地球規模の気候変動といった理由だけでなく、農民や他の投資家の所得上昇への期待に対する懸念から、特に世界的な議題として関心が高くなっている。

 

 

小出兼久
JXDA岡山ラボ統括・ランドスケープアーキテクト