庭の水景とエッジの処理

 

雨の庭TMは雨を集めて浸透させるものであるが、浸透させずに池などの水景を造ることは昔から行われてきた。

 

個人の宅地において雨を集めるのならば、屋根など集水場所によってはきわめて綺麗な雨水が手に入る。そのため、この雨水を庭に取り入れて水景を造ることができる。それは庭の可能性を広げてくれるものであり、また、生物多様性にも貢献するものである。大事なのは「これしか認めない」という近視眼的な思い込みではなく、伝統的な技法と革新的な技法を組み合わせるという観点である。人工的に景観を構築するランドスケープアーキテクチャーという職能にあって、水を景色の一部として取り入れることは、言い換えれば、より自然界に近づこうとする試みである。と同時に、自然をできるだけ人間のコントロール下に置こうとすることでもある。整形的あるいは人工的な庭園になるほど、水と他の構成要素との境界は明確なエッジが引かれる。デザインは無限にあるが、そうした水と緑と人工物との関係を再確認しながら、雨の庭のディテールデザインにも役立てていきたい。