自然と人工の融合:ガーデンパンクというデザイン

 

庭とは人間の手で造られ管理される自然である。さまざまな生物が躍動する生命感あふれる空間であるが、人間の手によって造られた人工物を置くと、その意外な効果に圧倒されることがある。

 

JUNK ART(ジャンクアート)やガーデンパンクなどと呼ばれる分野がある。古くは色の綺麗な空き瓶を庭に飾ったり、鉄製の古びた農機具から出た車輪を利用したりしてきた分野であるが、最近では未来を感じさせるものなど、パンキッシュな趣のあるものが多い。これは世のスチームパンクなどの「パンクばやり」の流れであろうか。いずれにせよ、メタル製品と庭との相性はきわめてよいものである。

 

庭を庭たらしめるものは「人間の手によって管理されている」という意識で、雨の庭TMであろうと、低影響開発地であろうとその根源的なことは変わらない。そもそもランドスケープアーキテクチャーとは、人間が生み出した、人間の手による自然景観の構築手法であり、また、その維持管理方法である。維持管理を怠ってしまってはいわゆる「荒れた自然」となってしまい、設計者の意図は霧散する。

 

このような中にあって我々は多くの創作モチーフを自然の流線形、文様、神秘さから見出した。モチーフを元に造形物を創作し、庭に配置することは、その場で自然と人工が出会うことを意味している。自然と人工との融合は可能性に満ちており、果てがない。単なる美観のみを追求する時代は終わりを迎え、機能性を重視したデザインが求められる昨今。それでも我々はデザインの可能性を追求するにあたり、自然と人工――あるいは人間の存在そのものと言い換えてもよいが、そのよきバランスを常に探し求めている。