Vol.133 「GMO=遺伝子組換え生物(別名:トランスジェニック)」

GMOは実際、人々と環境にどのように影響を与えるのか – GMOはより多くの食糧を生産するのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたは、地球上でGMOとはどのようなものなのか、と疑問に思ったことがあるだろうか? 心配しないで欲しい。そう思ったことがあるのは、あなたは一人ではないはずだ。

GMOに関する議論は数多く、メディアにおいても著しく盛んになっているが、過去10年のドキュメンタリーを通じたニュースや映画の世界でさえも、GMOが何であるか、そしてGMOが世界で果たす普遍的な役割とは何なのか、について、多くの人が知らないままである。しかし、GMOの生産や販売を制限または禁止している世界の60カ国(日本、オーストラリア、EUのすべての国など)のどこかに住んでいるのでなければ、あなたはおそらくGMO食品を食べたことがあるのではないだろうか。

GMOとはなにか?

GMOとは「遺伝子組み換え生物」の略で、特定の特性を生み出すように遺伝子操作された植物または動物のことを指している。これは、同じ種属内の異なる品種が組み合わされて好都合な形質を生む伝統的な育種慣行と混同するようなものではない。GMOの場合、DNAは完全に異なる種(ウイルスや魚など)から採取され、遺伝形質を伝達するために(ニンジンのような)作物に挿入される。このような実験的な遺伝子の組み合わせは、自然界には存在しないものである。

大部分のGMOは、モンサント社によって作られた化学肥料やラウンドアップのような農薬、除草剤の大規模な適用に対しても、耐性を持たせるように設計されている。モンサント社は、遺伝子組み換えトウモロコシ市場の80%、遺伝子組み換え大豆市場の93%を管理している。ラウンドアップの主要成分はグリフォセートで、これは、2015年5月に世界保健機関(WHO)によって「人体に対する発がん性の可能性がある」ことが判明した。この苛酷な化学物質にさらされて通常の雑草が枯れる場合でも、GM製のトウモロコシはラウンドアップ散布時に生き残るように設計されている。GMO作物はまた、「スーパー雑草」や「スーパーバグ(害虫)」の出現にも関与しており、それらは2,4-D(枯葉剤の主要成分)のようなより毒性の高い毒物でしか殺すことができない。抵抗性害虫の影響を受けた農家は、より過去の、より毒性の強い化学物質の使用に戻らなければならず、より多くの労働力あるいはより集中的な耕作を行って、収穫しなければならない。それはGMO技術の約束された利益を覆すものである。

人と環境に及ぼすGMOの影響

GMOは、大多数の人々の考え方とは対照的に、実際には除草剤や農薬の使用を著しく増加させるもので、消費者が摂取する作物体内に多くの化学残留物を残している。GMOに関する研究は矛盾している。しかし、GMOが環境破壊や健康問題、さらには消費者や農民の権利の侵害と関係している証拠は増えている。自閉症、グルテン不耐性症、先天性欠損症、およびさらに多くの驚くべき健康問題は、すべてモンサントのラウンドアップと関係がある。グリフォセート(ラウンドアップ)に関連する健康問題の包括的なリストを表示するには、このリンクを参照してほしい。

 

多くの農家はGMO品種に満足していると言うが、他の多くの人は、一極集中のごとく数少ない企業が市場を支配している種子分野で、混乱した結果や新しい問題に直面して失望している。

こうした解決の難しい趨勢は、GMO種子を植えるかどうかにかかわらず、すべての農家に影響を及ぼすものである。

たとえ農家がGMO作物を使用しないとしても、GMO種子との交差汚染のリスクは一般的である。国際食品疫学雑誌( International Journal of Food Contamination)によると、63カ国で1997年から2013年までに約400件のGMO汚染が発生した。農家にとって、この結果は厳しいものであった。なぜならば農作物の遺伝子的な汚染は、GMOを禁止する輸出市場からの拒絶に直面している農家にとって、劇的な経済的損失を引き起こす触媒になる可能性があるからである。汚染された有機栽培農家は、オーガニック認定を失い、オーガニック農作物のために得られるはずだったプレミアムを失う可能性がある。そのため農家は、非GMO製品に対する消費者の需要が拡大するにつれて、より高い価格を支払ってくれる非GMO市場へ参入するという多様化の機会を模索している。しかし、企業が従来の品種からGMO品種を適切に分離することができないことが、引き続き農家がこうした選択肢を採ろうとすることを脅かしている。

地球と人々の両方の健康に対するGMOの長期的な影響は不明である。それに加えて、安全であると主張しているほとんど全ての研究は、GMOの販売で利益を得ている最先端のバイオテクノロジー企業によって資金提供されている。

バイオテクノロジー業界は、GM作物は農家がより少ないエネルギーでより高い作物収量を生み出すことを可能にするので、世界に利益をもたらすと考えている。そのため、モンサント社とその同業者は、農薬の発現と除草剤耐性という2つの主要な特性を持つ遺伝子組み換え大豆、トウモロコシ、綿の種子の製品で、種子市場をあふれさせた。一体どういうことだろうか? 基本的に、植物は現在、Bacillus thuringiensis(バチルス・チューリンゲンシス)またはBtの毒性特性を有する有害な殺虫剤や除草剤を散布されても、生存できる能力を有している。Btとは食中毒の原因となる細菌の種と炭疽菌の原因となる細菌に関連するもので、ごくごく特定の昆虫のみを死滅させるものである。多くの有機農家は、昆虫を防除するための農薬として50年以上Btを使用してきた。しかし今や、Btからの遺伝子は、植物がBt毒素を生産し、外部スプレーを使わずとも自らを食べようとする昆虫を殺すように改変するために使用されている。

※Btとは生物農薬の成分になったある種の殺虫性たんぱく質を産出する真正細菌である。

ワシントン州立大学のチャールズ・ベンブルック研究員は、米国におけるGMOの増加が毒性のある化学物質の使用の増加をもたらしたことを実証した。ベンブルックは、Btの形質は、農家が劇的に低い濃度の殺虫剤を散布することを可能にしたが、モンサントのラウンドアップレディ技術によって放出された除草剤の流入量のほうがずっと上回る影響を与えていることを発見した。雑草がモンサントのラウンドアップ除草剤の頻繁な投与量にすぐに抵抗を適応させたためである。

 

食糧の収穫高アップは可能か?

そこで現在の大きな疑問は、GMO作物はより多くの食料をもたらすのか、ということになる。米国農務省から資金提供を受けたウィスコンシン大学の研究者によって最近発表された論文は、GMO農業がより多くの食糧をもたらすという議論を否定した。研究者らは、ウィスコンシン大学の試験区画から得られたデータを調べた。それは、1990年から2010年の間に様々な種類の雑種トウモロコシ、遺伝子組み換えトウモロコシと遺伝子を組み換えていないトウモロコシの作物収量を比較したものであった。遺伝子組み換え品種によっては収穫高が減少したものもあったが、他にはそのようなものはなかった。多くは、遺伝子組み換え品種は、遺伝的に改変されていないものよりも収率が低かった。 報告書は、強力な陽性トランスジェニック(遺伝子形質転換)収量効果を見出せないことは驚くべきことであると結論付けた。トウモロコシの根切り虫に対するBtトレイトとグリフォサート耐性(ラウンドアップレディとしても知られている)の両方が収量を低下させた。

さらにこの報告書は、植物の多様性のゲノムを操作することによって、意図しない変化が起こり、生産性が低下するという「収穫抗力」という証拠を明らかにしている。

GMOを奨励する良い点としては、この報告書の著者らは、GMO品種の作物収量は年々安定しており、収量変動率は従来の品種の変動率よりも少ないことを発見した。この安定化効果の結果として報告書の著者は、特に気候変動が農業分野での生産の不確実性に影響を及ぼすのではないかという現在の懸念を考慮すると、トランスジェニック(遺伝子形質転換)技術は、このリスクある環境に対処できるよう農家の能力を向上させることができる、と結論付けている。Bt作物やラウンドアップレディ作物を植え付けるだけで、農家は収量の変動リスクが少なくなると主張している。

しかし、これは真実であるかもしれないが、より少ない入力でより高い収穫高を生み出すことは、あまりないことである。気候変動から受けるリスクの緩和がこの分野の有機農業がもたらす利益を上回っている場合、GMOの種子は従来の種子よりも優位性を持っているのだと言えるかどうかは明らかではない。したがって、食品穀物の収量その他の栄養要求を増加させてくれるような有機肥料の新しい成分を探し出すためには、深い研究が必要なのである。近年、有機栽培か従来の栽培か、遺伝子組換え作物を採用して収量を上げるかなど、多くの議論がなされている。人間の健康と環境の安全性は、GM技術の主要な関心事であり、支持者による保証がないならば、多くの人々が、従来の農業と比較すると有機農業の方がより高い収穫高であるため優れていると考えている人が多い。

継続した作物収穫高を得ようとしてもまた別の問題がある。モノカルチャーは最終的に土壌を枯渇させ、作物を安定させるためには、より多くの肥料や化学物質が必要となる。しかし、もし農家が農作業の際に、より健康的で持続可能な環境を育成する作物ローテーションやパーマカルチャーのような古い農法を使用すれば、これらのすべての化学物質の必要性は少なくなる。

 

GMOフリーダイエットのヒント

私たちの食糧システムにはGMO食品が常時存在しているが、それでもあなたの食糧世界をGMOのないものに変えるための方法がある。

1.有機野菜と有機果物を探し出す。

  1. 2つのS(テンサイ(砂糖大根)から作った砂糖と大豆)と3つのC(キャノーラ、綿実、トウモロコシ)を覚えておく。これらの作物は、最も一般的な遺伝子組み換え作物だからである。

GMOを回避する方法のヒントを知りたい場合は、こちらをクリックしてください。 あなたの食べ物に何が含まれているのかを知る権利があることに留意してください。60カ国以上の国々ではなく、すべての国がGMOの生産と販売を制限または禁止するような世界に住むまでは、単にこの業界を支持しないことによって、反対の意を表すことができるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Kanehisa.Koide について

2005年55歳の春、東京の街を離れた。 人間の利害関係は、特に目先の欲にかけては、それこそすばしっこい者が多いが、自分を大成するのに役立つ貴重な問題を捕えたり、自分に潜在している大切な能力を発揮する段になると、案外鈍な者のように振る舞うが二枚舌を持つ。 時々見かける人物で、朝起きて新聞を見ても、さほど深刻でないニュースの活字が並ぶ記事を特に珍しくもないスキャンダルや政治家の揚げ足取りには我先にとお題目のように唱える。ついでに汚職に賄賂は、傲慢な企業と政治家の特権と問題をすり替える。どこにいても、隣近所の挨拶もせぬ社会の中で、集団では行動をとり、またすぐ引く。もっと人間の根源に関わる大切な言葉などとは程遠い社会の中で生きていく。 最近の若い者は、イベントは細目に見に行くが、親の顔はめったに見に行かない。つまらぬ「問題小説」は買いに走るが、良書を教えてもなかなか買いに行く暇がないと言う。愚劣なことには頭も体もよく働かせるが、貴重なことにはとんと怠慢なのが世の常である。 さて、今日も一日元気でいることが何より。本音で語るも、本音で生きていきたいと願い、空を見上げてお天道様と相談である。
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